長月の

和歌よもやま話
よもやま話
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※2020年9月の記事再録

 日付が変わったので誕生日おめでとう俺、と呟いてみる。この年まで何事も成し遂げずに過ごしてくると、いい加減嫌になってくるね。ふるさとの方言で言い表すならば「やだくなってくる」だ。そう考えるとシェフチェンコはすごい。同年同月同日生まれで、こんなにも違うのかと嘆息する。

 閑話休題。たまには敷島の道に親しむのも悪くないと考え、一首詠んでみようと思い立った次第だ。随分前から温めていて、せっかくの誕生日ゆえ、披露する。いつ死ぬかも分からぬ身だから、辞世の句のつもりで書き残しておく。

 我が魂(たま)の 砕けて散りし そののちは せめて吹かなん 長月の風

十年来、心に留めてきた一首だけれど、「砕け散りにし」がいいのか、「せめて吹かまし」がいいのか、いまだに決めかねている。風が吹かない九月などありえないから、「吹かまし」は大げさすぎる。それでも、せめて死んだ俺のために風が吹いてほしいけれど無理だろうな、という諦念を表現したくもあるので、「吹かまし」は捨てがたいといえば捨てがたい。どなたか助言くだされば幸いだ。

 

 

 

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