※2021年2月の記事再録
野菜もから揚げにできる
そもそも、天麩羅とから揚げの違いがよく分かっていなかった。ネットで「野菜のから揚げ」という言葉を偶然見かけて好奇心が生まれ、じゃあ自分でやってみようと思い立った次第だ。野菜の天麩羅とどう違うのか。サッカーでよくある、ボランチとアンカーと守備的MFの違いくらいの細かな差異なんじゃねーのという疑念を抱きつつ、準備に取りかかる。
人様の説明を鵜呑みにするならば、天麩羅は「水などで溶いた小麦粉や片栗粉その他のデンプンに材料をひたした後、揚げたもの」で、から揚げは「小麦粉や片栗粉その他を材料にまぶし、揚げたもの」だそうだ。そこで、下ごしらえは切った野菜に小麦粉をまぶすだけにする。水は使わない。


ケチり過ぎたせいだろうか、小麦粉があまり材料にまぶせていない感じはするけれど、良しとしよう。現場猫ならそう言ってくれるはずだ。で、揚げものと言えば油の後処理がとても面倒くさい。したがって、油もケチって揚げ焼きにする。万が一野菜のから揚げがまずかった時に備え、ちくわも揚げ焼きする。使った油は、なぜか家にあったオリーブオイル(非エキストラバージン)だ。こいつは気温が低くなると固まる。


我ながら汚ねーコンロ周りに辟易しつつ、調理していく。ある程度火が通ったと思しきところでタネを裏返し、しばし待つ。フライパンから立ち上る香りはそれほど悪くない。かくて出来上がりしは、以下の品。
はたして味はまともか否か


右から数え、ちくわ人参、玉ねぎぞ。いかなる味かいぶかしく、思いながらも口にして、噛みしめてから飲み込めば、甘み旨味に舌鼓。思ったよりはまともな出来ばえ。
「あ、イケルわ。これ」
幸いにも食材を無駄にすることなく、無事に平らげられた。以前に挑んだ長ねぎの焼き物と同様、野菜の甘さが引き立った感じを受ける。
ズボラな人間からすれば、手間はかかると言える。ただ、時々であれば作るのもギリあり、といったところだろうか。作り終えた後に同じフライパンでお好み焼きでもこしらえれば良かったかなと思いつつ、酒を飲む。野菜の天麩羅とどう違っていたのか? 分かりません。しいて言うならば、衣が厚いか薄いかの差、食感が異なるっていうことじゃないかな。


にほんブログ村




コメント