セビーリャの大聖堂とアルカサル

セビーリャよもやま話
よもやま話
スポンサーリンク

昔行ったぜセビーリャへ

 今日、またしても誕生日を迎えた。若い頃と違って特別な感慨なんぞないけれど、それでも節目といえば節目だ。で、そんな日だからなのか、若かった頃を思い出す訳さ。以前にトレドの大聖堂を訪れた時のことを記事にしたんで、今回は同じ旅行中に訪れたセビーリャの大聖堂とアルカサルについて書いておこう。

 

やっぱり大きいセビーリャ大聖堂

 曖昧な記憶をたどると、コルドバから出発した長距離バスに乗ってセビーリャに向かった……はずだ。夕焼け空を背景にして青く沈むシエラネバダ山脈(?)を車窓から眺めた記憶がある。セビーリャに到着したのは夜中もいいところで、そこから泊まれるホテルを探して町中をうろうろした。予約? そんなものはしていない。現地に着いて適当に見つけた宿に泊まる旅だったから。今考えるとものすごく無謀な行為なんだけれど、当時は何とかなるだろうと楽観的な心持ちだった。まあ、案の定迷子になったんだけどね! セビーリャ大学の付近を何度もぐるぐるして、かなり疲れた。

 どうにかこうにかホテルらしき建物を発見してチェックインし、その晩はすぐに寝た。で、翌日からはセビーリャ市内の観光ですよ。グアダルキビル川のほとりに建つ黄金の塔を見てから、セビーリャ大聖堂へ赴く。ん? よくよく考えると、ホテルからの距離は黄金の塔よりも大聖堂の方が近い。どれだけ方向音痴なんだ俺。有名なヒラルダの塔を見上げてそんなことを思いつつ、大聖堂の中に入った。

 トレドの大聖堂を見学した際にも感じたんだけれど、何もかもがとにかく大きい。白い石の列柱は、その一つ一つが大人数人で手をつないでようやく抱えられるくらい太い。でもって、屋根が高い。建物が、まさに天に向かって伸びているような錯覚に陥る。ゴシック建築の教会は、一般的に「垂直性」を表現すると言われている。要するに、頭上に広々とした空間があることによって建物自体が空に伸びている感覚を与え、それが天上、すなわち天国を想起させるという代物だ。圧倒的と言い表す他なかった。観光名所だけあって、修学旅行? と思しきスペインの若者たちも結構いて、写真撮ってたね。中央の礼拝堂は、近寄ったら教会関係者らしきスペイン人の兄ちゃんに笑顔で十字を切られたから、キリスト教徒以外立ち入り禁止なのかなーと思って遠巻きに見ただけだったけれど、そこと聖具室を除いた場所は一通り回った……と思う。コロンブスの柩は確実に見たよ。いずれにせよ、大聖堂の見学は旅のハイライトの一つだったな。

アルカサルの「大使の間」

 セビーリャ大聖堂を出ると、次はお向かいにあるアルカサルを見物した。この建物も、旅の目的地の一つだった。お目当ては「大使の間」だ。精緻な装飾と幾何学模様で彩られた天井を肉眼で見たいと思い、はるばる日本からやってきた訳なんだけれど、いざ実物を目にしたら予想以上に素晴らしかった。イスラム美術に関わる歴史遺産を見たくて足を運んだこの場所、デザインといい、装飾といい、自分の好みにピッタリだった。まさに綺羅星のごとし。うれしかったね。庭園も含めるとアルカサルは広大過ぎて、全部見て回ることなどできなかった。それでも、興奮と歓喜のあまり予定を変更してセビーリャにもう一泊し、次の日にまたアルカサルを訪れたよ。

 で、こんな素晴らしい建物を誰が建てたんだって気になり、帰国後に調べた。そしたら、大規模な改修を施した人物としてカスティーリャ王ペドロ1世の名が出てきた。驚いたのは「ペドロ1世を主人公にした少女漫画がある」という情報。以前から少女漫画の歴史系作品は侮りがたいと思っていたけれど、14世紀のスペインを舞台にした作品なんて、他のエンターテイメントじゃまず見かけない。すごいね、少女漫画。

 

いつかまた

 話を本筋に戻そう。若い日の旅を回想していたら、再びスペインを訪れたい気持ちが高まってきた。まあ、そんな機会が巡って来るとは思わないけれど、人生って何があるか分からない。万一僥倖、もう一度スペインに行けるとしたら、トレドとセビーリャは絶対に外せないね。その時は、事前にホテルを予約していくよ。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました