歌の詞(ことば)は泡沫(うたかた)なれど

マイクよもやま話
よもやま話
スポンサーリンク

消えゆくからこそ残したい

 先日、当ブログの記事を読んだ方から貴重なアドバイスがあった。で、それを機に、今まで友人・知人にせっつかれながらも手を付けずにいた『晋書』王敦伝の原文をアップした。いやー、漢字の羅列をひたすら打ち込んでいくのはキツかったね。何度挫折しそうになったことか。それでも、どうにか完成したんで、肩の荷が下りたってもんだ。

 で、今日の本題はというと、歌だ。オッサンになってつくづく感じるんだけれど、世代を超えて受け継がれる歌ってのは本当に少ない。ほとんどの歌は、ある時代・世代の終わりとともに消えていく。まさに泡沫(うたかた)の如し。自分が幼い日や若い頃に聴いた歌の話を下の世代にしても、まず通じない。ましてや歌詞となると絶望的だ。

「いや、これは何て言ったらいいのか……何から伝えればいいのか分からないまま時は流れて♪」
「……?」

などといった滑稽かつ恥ずかしい体験が、年を取れば取るほど積み重なっていく。しゃーないっちゃしゃーない。それが人間(じんかん)のならいってものだし。けれども、琴線に触れたと言おうか、心に刺さったと言おうか、そういう類の歌詞は、消えゆくからこそ逆に残したいと欲するのもまた人間(にんげん)の性。そこで、今日は個人的に残したい歌詞の話をしよう。

偶然にもパンクロック

 気分次第で変わるけれども、今日ならば次のふたつを挙げておく。邦楽はブルーハーツの《TRAIN-TRAIN》からで、その一節。

❝世界中に定められた どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日はどんなにすばらしいだろう
世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう❞

望ましくないんだけど、生きているとどうしても誰かと死別する。歌詞のこの部分を耳にする度に、死に別れた人を思い出すんだよね。過ぎ去った日々と一緒に。そうして、感傷的な気分になる。と同時に、今生きていることに素晴らしさと意味を感じる。まさに歌詞のとおりに。昭和の昔の歌だけれども、後々まで残ってほしいと願う言葉だ。

 次に触れるのは洋楽で、Sex Pistolsの《God Save The Queen》の歌詞の一節。

❝Don’t be told what you want
Don’t be told what you need❞

この曲はno future って部分が特に有名だろうけど、個人的にはこっちのフレーズが気に入っている。ちょいと小難しい言い回しにすると、

「自分が何者であるのかを他の奴に規定されるような、そんな生き方なんぞするな」

って意味がこもっているんで好き。自分で語れぬ自分なんてものは偽物に過ぎないというメッセージが爽快で、これも消えて欲しくない歌詞だ。

 たまたま今回はパンクロック(?)からの選出だったけれど、他のジャンルの歌も好きなんで、機会が有ったら触れたいね。本日は以上。

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました